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ミツバチと共に90年――

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第8回 蜂蜜エッセイ応募作品

ミツバチは自然環境のリトマス試験紙

おさむ

 

 あれは息子が2歳のころ。アトピーから始まって喘息の症状が出て呼吸も苦しそうになり、入院する事となりました。妻が一緒に付き添う事ことになりバタバタと準備をして病院へと向かいました。
 次の日足りないものを持って行くと、なんと手の甲から針を刺して点滴を受けているではないですか。その時はあまりのショックに言葉もでませんでしたが、かわいそうで、痛そうでなんともいえない気持ちでした。
 当時仕事仲間のカメラマンにたまたまそのことを話すと、自分の回りの事例を話してくれて「生ローヤルゼリーがいいよ」と自分の知っている養蜂場を教えてくれました。
 藁にもすがる気持ちで電話をかけ、クール便で送ってもらうことに。届いた生ローヤルゼリーを、まずは少量から甘いものに混ぜて飲ませはじめました。もちろん病院の先生方のお力や薬の効果もあるでしょうが、無事退院後には二度と喘息の症状も出なくなりました。
 今では中学校の教師とともにテニス部の顧問として「休みがないよー」と言いながらも元気に過ごしています。
 おこぼれを頂戴した私も大ファンとなりしばらく飲み続けていましたが、注文の電話をする度に芳しく無い返事が帰ってくるようになりました。自然環境の悪化や気候変動によってミツバチの減少、収穫への影響、自分たちの思うような養蜂ができなくなってきたと。そしてフェードアウトするように注文もできなくなってしまいました。
 とても残念でしたが、蜂が自然にとても敏感で農薬などの異物に弱い事、それゆえ蜂が採取するものはとても純粋で安全なものである事などを知ることが出来たのです。
 この小さな経験から地球環境のことや食の安全のことなどを考えるようになり、大きな学びを得ることが出来ました。
 ミツバチが元気でいることは我々人間が元気でいられることにもなるのですね。
 まさにミツバチは自然環境のリトマス試験紙!

 

(完)

 

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